- 初めてのシステム開発Q&A①|失敗しない外注の基本とは? 〜不安を解消する5つのポイントを解説〜
- システム開発Q&A②|費用・納期・見積もりのリアル 〜「いくらかかる?」「どれくらいかかる?」を解消する5つの質問〜
- システム開発Q&A③|運用・保守・成功事例から学ぶこと 〜“リリースして終わり”にしないためのリアルな知識〜
Contents
はじめに:予算とスケジュールは“最大の不安”です
システム開発を初めて発注する際に、誰もが気になるのがこの2つ。
・いくらかかるの?
・どれくらいでできるの?
しかも見積もりを取ってみても、内容はバラバラでよく分からない…という声もよく聞きます。
今回は、そんな費用とスケジュールに関する不安や疑問をQ&A形式で5つに分けて解説します。
「ざっくり分かる」「準備しやすくなる」内容を意識しました。
Q6. 開発にはどれくらいの期間がかかる?
A. 規模によって異なりますが、最低1〜3ヶ月は見ておくべきです。
あくまで目安ですが、以下のようなイメージです。
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小規模(簡易業務ツール):1〜3ヶ月
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中規模(予約・ECサイトなど):3〜6ヶ月
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大規模(基幹システムなど):6ヶ月〜1年以上
途中で仕様変更があると延びやすいため、余裕あるスケジュール設定がポイントです。
Q7. 費用はどのくらいが目安?
A. 小規模で数十万〜、中規模なら数百万〜数千万が一般的です。
実際の金額は以下の要素で大きく変わります。
・機能の数と難易度
・独自開発の有無
・開発体制(フリーランス/小規模/大手)
・保守や運用も含めるか
たとえば、「問い合わせフォームだけ」なら30万前後でも可能ですが、
「会員機能+決済+管理画面付き」となると、300万〜1,000万を超えることもあります。
Q8. 見積もりを取るときに準備すべきことは?
A. 要件のたたき台と参考資料、そして予算感の共有が鍵です。
開発会社に伝えるべきポイントは以下の3つ。
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目的と背景(何のためのシステムか?)
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機能のリスト(必須とオプションで分ける)
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参考サイト(「こういう感じにしたい」資料)
これに加えて、「予算は○○万円くらいで考えています」と伝えると、現実的な提案が返ってきやすくなります。
Q9. 開発期間を短縮する方法はある?
A. あります!代表的なのはこの3つです。
・アジャイル開発を採用する(小さく作って早めに動かす)
・最初は「必要最低限」のMVPでスタートする
・既存のクラウドサービスやAPIを活用する
全部ゼロから作ろうとすると時間もコストも膨らみます。
「まず動くものを作り、後から育てていく」発想が重要です。
Q10. 仕様変更が発生したらどうなる?
A. 追加費用とスケジュール調整が必要になることが多いです。
「やっぱりこの機能も追加したい…」
「使ってみたら別の動きの方が良さそう」
こうした変更は開発中によく起こります。
小さな修正ならサービスで対応してくれることもありますが、
大きな変更の場合は別途見積もり・納期の再調整が発生します。
そのためにも、最初の要件定義を丁寧に進めておくことが大切です。
まとめ:焦らず、計画的に進めることが成功のカギ
費用や納期は「できるだけ早く・安く済ませたい」と思うもの。
でも実際には、準備不足でトラブルが起きたり、結果として高くついてしまうケースもあります。
大切なのは…
・要件を明確にする
・最低限からスタートする(MVP)
・途中変更の影響を理解しておく
この3つを意識するだけで、システム開発の見通しがぐっと良くなります。
次回予告:運用と保守、リリース後が本番です
「開発が終われば、あとは放っておいても大丈夫?」
…いえ、むしろリリース後こそが本番です。
次回の第3回では、運用・保守の重要性、保守契約の考え方、実際の成功事例など、
“その後”に備えるための実践的なポイントをお届けします。
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