Next.js開発会社の選び方:提案の良し悪しを見抜くチェックポイント

なぜ「Next.js」案件は開発会社選びで差が出るのか

WebサイトやWebアプリを外注するとき、「どの会社も同じに見える」という悩みはよくあります。特にNext.jsは“速く作れる”だけでなく、“運用しながら育てる”前提の設計力が成果を左右しやすい領域です。見た目が似た提案書でも、裏側の考え方(設計・運用・体制)が弱いと、公開後に「更新が遅い」「改修費が高い」「障害時に原因が追えない」など、じわじわ効く課題が出ます。

Next.jsはReactをベースに、サーバー側での描画(SSR)や静的生成(SSG)、部分的な生成(ISR)など、表示速度とSEOを両立しやすい仕組みがあります。一方で選択肢が多い分、目的に対して“どの方式で作るべきか”を説明できない提案は危険です。例えば「とにかくSSRにすればSEOが強い」といった短絡的な説明は、コストや運用負担が跳ねる可能性があります。逆に「全部静的でOK」と決め打ちしてしまうと、会員機能や管理画面、検索などで後から破綻することもあります。

また、Next.jsはホスティング(Vercel、AWS、GCP、オンプレなど)によってコストや運用方法が変わります。情シスの方や決裁者としては、「運用で何が起きるか」を事前に把握できる提案が欲しいはずです。本記事では、専門知識がなくても提案の良し悪しを見抜けるチェックポイントを、業務シーンの例を交えて整理します。

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提案の良し悪しを見抜く:最初に確認すべき前提条件

開発会社の提案を比較する前に、発注側で最低限そろえておくと精度が上がる「前提条件」があります。ここが曖昧だと、提案内容がブレて比較不能になり、結局「金額の安い方」や「話しやすい方」で決めて後悔しがちです。重要なのは、仕様書を完璧に作ることではなく、判断基準(目的・制約・優先順位)を言語化することです。

まず目的です。「問い合わせを増やしたい」「採用応募を増やしたい」「既存顧客の自己解決を促したい」「社内業務の入力を効率化したい」など、成果の形は違います。Next.jsであっても、マーケ寄りのサイトと業務アプリでは設計の最適解が変わります。例えばSEO重視のオウンドメディアなら、ページ生成方式・構造化データ・計測・編集フローが重要です。社内向けならSSOや権限、監査ログ、セキュリティが最重要になります。

次に制約条件です。代表例は「公開希望日」「予算上限」「既存システム連携(顧客DB、基幹、MA、CRM)」「情シス規定(クラウド利用可否、IP制限、ログ保管)」です。提案が良い会社は、制約を聞いたうえで「守れる条件/守れない条件」と「代替案」を出します。逆に危ない提案は、要望を全部“できます”と言い、実際は後工程で追加費用が発生するパターンです。

発注側が用意すると比較しやすくなる3点

  • 目的:KPI(例:問い合わせ数、CVR、回遊率、作業時間削減)
  • 制約:公開時期、予算、社内規定、既存ツール連携
  • 優先順位:速度・品質・拡張性・運用のどれを最優先にするか

チェックポイント:Next.jsのアーキテクチャ提案(SSR/SSG/ISR)の説明が具体的か

Next.jsの提案で最も差が出るのが、「どのページを、どの方式で作るか」を筋道立てて説明できるかです。専門用語に見えますが、要は“ページの作り方を、目的と運用に合わせて選べているか”です。

例えば、コーポレートサイトの会社概要や採用要項は頻繁に変わらないため、SSG(静的生成)で高速表示にするのが定石です。一方、記事一覧の並び替え、検索、ログイン後のマイページ、在庫や価格が頻繁に変わるページは、SSRやAPI連携が必要になることがあります。ISR(一定時間ごとに再生成)を使うと、更新頻度と表示速度のバランスを取れます。

良い提案は「このページ群はSSG」「この機能はSSR」「この更新頻度ならISRで十分」と、サイトマップや画面構成を前提に説明します。さらに、「編集者が更新してから何分で反映されるか」「緊急修正を即反映できるか」「アクセス増に耐えられるか」といった運用面まで踏み込みます。逆に、危ない提案は「Next.jsなので高速です」「SSRでSEOに強いです」など、方式の選定理由が“言い切り”で終わることが多いです。

質問例としては、「更新頻度の高いコンテンツはどの方式にし、編集フローはどうなりますか」「キャンペーンでアクセスが急増したとき、どこがボトルネックになり得ますか」「将来、会員機能を追加する場合の設計上の余地はありますか」などが有効です。ここで具体的に答えられない会社は、実装担当と提案担当が分断されている可能性もあります。

提案書で“具体性”が出るポイント

  • ページ種別ごとにSSR/SSG/ISRの方針が示されている
  • 更新反映までの時間、キャッシュ方針、障害時の切り戻しが説明されている
  • 将来機能(会員、検索、EC、管理画面)追加時の拡張方針がある

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チェックポイント:SEOと計測の設計が「実装レベル」で書かれているか

「SEOに強いサイトを作ります」は、提案書でよく見る言葉です。しかし本当に大切なのは、SEOを“運用できる仕組み”として設計しているかです。Next.jsは技術的にSEOと相性が良い一方、メタ情報や構造化データ、ページ速度、内部リンク、404/リダイレクトなど、やるべきことは多岐にわたります。

良い提案では、まず「誰が」「どの画面で」「何を更新できるか」を決めます。例えば、タイトル・ディスクリプション・OGP・canonical・noindexなどをCMSから編集できるのか、固定なのか。パンくずやサイトマップXML、robots.txtの扱いはどうするのか。さらに、記事ページなら見出し構造(h1/h2/h3)、目次、内部リンクの導線、関連コンテンツなどをテンプレート化できるかが重要です。これらは公開後の運用効率に直結します。

次に計測です。GA4やGTM、Search Consoleは入れて終わりではありません。問い合わせや資料請求が目的なら、イベント設計(どのボタンをCVにするか、フォーム離脱をどう計測するか)まで設計しないと、改善の打ち手が出ません。採用サイトなら、求人詳細→応募→完了までの導線分析が必要です。情シス視点では、個人情報や同意管理(Cookie同意)も論点になります。計測とプライバシーを両立する提案があるか確認してください。

質問例は、「SEOに関する実装項目をチェックリストとして提示できますか」「リダイレクト設計(URL変更時)まで含まれていますか」「GA4のイベント設計はどこまで支援しますか」「速度改善は何を指標にし、どう改善しますか」です。提案が具体的な会社は、作って終わりではなく、改善サイクルを前提にしています。

チェックポイント:開発体制・品質保証・セキュリティが“運用を含めて”設計されているか

外注で失敗が起きやすいのは、仕様そのものより「体制と品質」の部分です。提案書に、担当者の役割や進め方が書かれていない場合、進行中に認識ズレが増え、納期遅延や追加費用につながります。Next.jsの開発では、フロントエンドだけでなく、API、認証、インフラ、CMS、デザインの連携が必要になりやすく、誰が何を責任範囲として持つかが明確であるほど安全です。

まず体制。PM(進行管理)、テックリード(技術判断)、デザイナー、実装者、QA(テスト)などの役割が明記されているか確認します。提案が良い会社は、週次定例の内容、議事録、課題管理(チケット)、レビュー(デザインレビュー、コードレビュー)の流れまで示します。「コミュニケーションはSlackで」だけでは足りません。

次に品質保証。テスト方針(単体・結合・E2E)、レビュー体制、受入基準、検収条件が具体的かがポイントです。特に中小企業では「テストはそちらでお願いします」となりがちなので、どこまでを開発会社が担うのかが重要です。さらに、障害時の一次対応、復旧目標、監視、ログの取り方など、運用設計があるかで安心感が変わります。

セキュリティは、専門用語が多く見えますが、判断軸はシンプルです。「守るべきデータは何か」「どこに保存されるか」「誰がアクセスできるか」が説明されているか。例えば、管理画面の権限、IP制限、二要素認証、監査ログ、脆弱性対応(ライブラリ更新)など。特にNext.jsは依存パッケージが多くなりがちなので、保守契約でアップデート運用を回せるかが重要です。

体制・品質で確認したい質問

  • PM/テックリード/QAの役割分担と稼働割合は?
  • テストの範囲と、受入の合格条件は?
  • 公開後の障害対応(時間帯、SLAの有無、連絡経路)は?
  • 脆弱性対応や依存ライブラリ更新は誰がいつ実施する?

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チェックポイント:見積もりの透明性(工数の根拠)と契約・保守の現実性

提案の“良し悪し”は、金額の高い安いではなく、見積もりの中身が「意思決定できる粒度」になっているかで判断できます。情シスや決裁者が困るのは、総額だけ提示されて「何にいくらかかるのか分からない」ケースです。これだと、削るべき箇所も、追加費用が出そうな箇所も見えません。

良い見積もりは、要件定義、デザイン、フロント(Next.js)、バックエンド/API、CMS設定、インフラ、テスト、PMなどに分解され、各作業の前提(ページ数、テンプレート数、機能数、修正回数)が書かれています。さらに「ここは未確定なのでレンジ見積もり」「追加になりやすいのはここ」と、リスクも明示します。不確実性を隠さない提案は信頼できます。

契約面では、準委任(作業時間ベース)なのか請負(成果物ベース)なのかでリスクが変わります。予算確定を優先するなら請負が向きますが、仕様変更に弱い。スピードと柔軟性を優先するなら準委任が向きますが、管理が必要です。おすすめは、最初に小さく要件定義やプロトタイプを作り、見積もり精度を上げてから本開発に入る方式です。Next.jsはプロトタイプで画面遷移や表示速度を確認しやすいので、相性が良い進め方です。

保守契約も重要です。月額で何が含まれるのか(軽微改修、障害一次対応、監視、ライブラリ更新、CMSユーザー追加、問い合わせ窓口)、含まれないのは何か。ここが曖昧だと、公開後に「更新したいのに見積もり待ちで止まる」状態になります。運用の速度が事業の速度になるので、保守の現実性まで見てください。

まとめ

Next.jsの開発会社選びは、「技術が新しいから難しい」というより、提案書の中に目的→設計→運用→改善までのつながりがあるかを見抜けるかで結果が変わります。専門知識がなくても、以下の観点で比較すると判断しやすくなります。

  • 前提条件(目的・制約・優先順位)を踏まえた提案になっているか
  • アーキテクチャ(SSR/SSG/ISRなど)の選定理由がページ単位で説明できているか
  • SEOと計測が「運用できる設計」として具体化されているか
  • 体制・品質・セキュリティが開発中だけでなく公開後まで含めて現実的か
  • 見積もりと保守の中身が透明で、追加費用ポイントが明示されているか

比較検討の段階で、提案内容を一緒に整理するだけでも失敗確率は下がります。もし「提案の比較軸を作りたい」「社内説明に耐える形で見積もりを精査したい」「Next.jsで作るべきかも含めて相談したい」という場合は、早い段階で伴走型の相談窓口を持つのがおすすめです。

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