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ウェビナー運営は、もっと「仕組み」で回せる
BtoBマーケティングや営業の現場で、ウェビナーはすっかり定番の施策になりました。
一方で、担当者の口からはこんな声もよく聞こえてきます。
- 申込者リストの管理がバラバラで、「誰に案内したか」が分からない
- 毎回リマインド メールの文面をゼロから書いていて、地味に時間がかかる
- 当日の参加状況やアンケート結果が営業にうまく共有されていない
ウェビナー 自動化ができていないと、こうした「ちょっとした手作業」が積み上がり、担当者の残業とストレスに直結します。逆に言えば、集客→リマインド→フォロー 仕組み化をすることで、同じ人数でも開催本数を増やせる・1回あたりの成果を高められる余地が大きく残っています。
本記事では、ITに詳しくない方でもイメージしやすいように、ウェビナー 自動化の全体像と、集客・リマインド メール・フォロー 仕組み化それぞれのポイントを整理します。最後に、30日で試せる小さなPoCステップも紹介します。
この記事のゴール
読み終わったときに、「次回ウェビナーからは、このステップだけでも自動化してみよう」と思える状態になっていることを目指します。
なぜ今、ウェビナー運営の自動化が重要なのか
まずは、なぜウェビナー 自動化に取り組むべきなのか、背景から確認していきます。単に「便利そうだから」という理由では、社内の合意も得にくく、予算も付きづらいからです。
ウェビナーは「手軽に始められるが、運営は地味に重い」施策
ウェビナーは、会場費も移動時間もかからず、全国の見込み顧客にアプローチできる優れた施策です。しかし、その裏側では次のようなタスクが大量に発生します。
- 告知用LPの作成、申込フォームの設定
- 申込者への受付完了メールの送信
- 開催1週間前・前日・当日などのリマインド メール
- 参加者・不参加者それぞれへのフォロー メール
- アンケート回収と回答内容の整理
- 営業への共有と、フォロー 仕組み化されたタスクの振り分け
これらを毎回Excelやメールソフトだけで手作業運用していると、担当者が疲弊し、開催本数や質の向上どころではなくなります。
自動化の狙いは「担当者を楽にする」だけではない
ウェビナー 自動化の目的は、単に楽をすることではありません。集客・リマインド メール・フォロー 仕組み化が進むことで、次のような効果も期待できます。
- リマインド忘れや案内漏れが減り、参加率が安定する
- フォロー内容が標準化され、営業の当たり外れが小さくなる
- 誰が何回ウェビナーに参加し、どのテーマに興味を示しているかが可視化される
- 施策ごとの効果測定がしやすくなり、「続けるべきウェビナー」が見えてくる
つまり、ウェビナー運営の自動化は、「属人的なイベント運営」から「再現性のあるマーケティング施策」へと進化させるための土台なのです。
ウェビナー運営の全体像:集客→リマインド→フォロー
ここからは、ウェビナー運営の一連の流れを分解し、どこに自動化のポイントがあるのかを整理します。大きく分けると、次の5フェーズです。
- ① 集客(告知・申込)
- ② 申込後の案内・受付完了
- ③ リマインド メール(開催前)
- ④ 当日運営と参加ログ取得
- ⑤ フォロー 仕組み化(メール・営業引き継ぎ)
多くの場合、「③リマインド メール」と「⑤フォロー」が手作業のまま残りがちです。まずはこの2つからウェビナー 自動化を始め、その後①〜⑤全体をカバーしていくのが現実的な進め方です。
Tips:全部一気にやらない
いきなりフル自動化を目指すと設計も検証も複雑になりがちです。
「リマインドだけ」「フォロー メールだけ」のように、1フェーズずつ自動化していくのがおすすめです。
集客フェーズの自動化:LP・フォーム・リスト管理を一つにつなぐ
最初に手を付けやすいのが、集客フェーズのウェビナー 自動化です。ここが整うと、その後のリマインド メールやフォロー 仕組み化も格段に楽になります。
申込フォームとリストをすぐに連携できるようにする
よくあるのは、「ウェビナーごとにGoogleフォームのスプレッドシートが乱立している」「MAツールやCRMに手動でコピペしている」といった状況です。これでは、どのウェビナーに誰が申し込んだのかを一覧で見るのが困難になります。
理想は、
- 告知LPに埋め込んだフォーム
- ウェビナーツールやMAツール内の申込フォーム
のいずれかを使い、登録と同時に「ウェビナーA申込者リスト」に自動で入るようにすることです。ノーコードツールやMAツールを使えば、「LP→フォーム→リスト」の連携はそれほど難しくありません。
集客チャネルごとのラベル付けも自動で
メールマガジン、広告、紹介、SNSなど、どこから申し込んだのかを知ることも重要です。フォームに「流入元」の情報を持たせたり、URLパラメータを使って自動でラベル付けしておくと、後から「どのチャネル経由の参加者が商談・成約につながりやすいか」を分析できます。
ここまで整うと、リマインド メールやフォロー 仕組み化の基盤となる「きれいなリスト」が用意できます。
リマインド メールの自動化:誰にいつ、何を送るかを決めておく
次に、ウェビナー 自動化の中核とも言えるリマインド メールについて見ていきます。ここがきちんと設計されているかどうかで、参加率が大きく変わります。
基本パターンは「3回送る」と決めてしまう
多くの企業で採用されているのは、次のようなリマインド メール設計です。
- 開催1週間前:日程の再確認と内容の簡単なご紹介
- 前日:接続方法・当日の流れの案内
- 当日:開始1〜2時間前に、URL付きの再案内
ウェビナー 自動化に取り組む際は、まずこの3回を「テンプレート化」し、申込と同時に自動でスケジュール登録されるようにします。MAツールやウェビナーツールの自動配信機能を使えば、申込日時に応じて自動でリマインド メールを送る設定が可能です。
リマインド メール文面のポイント
- 長すぎず、「いつ・どこから・どんな内容のウェビナーか」が一目で分かること
- カレンダー登録リンク(.ics)や、FAQへのリンクを入れておくこと
- 当日のトラブル時の連絡先(メールアドレスなど)を明記しておくこと
キャンセル・日程変更にも自動で対応する
申込者の中には、「別件が入った」「やはり都合が合わない」という人も一定数います。フォームやメールからキャンセルを受け付けた際に、リマインド メールが送られ続けると、相手の印象を損ねてしまいます。
そのため、ウェビナー 自動化では、「キャンセルフラグが立った人にはリマインド メールを止める」という条件分岐もセットで設計しておくと安心です。MAツールやワークフローエンジンを使えば、「ステータス変更をトリガーに、リマインド配信フローから除外する」といった設定が可能です。
当日の運営とログ取得も「なるべく自動」に寄せる
当日の運営そのものは人の関与が必要ですが、「ログを残す部分」はできるだけ自動化しておくと、その後のフォロー 仕組み化が格段に楽になります。
参加・不参加・途中離脱を自動で記録する
多くのウェビナーツールには、参加者の入退室時刻や視聴時間を記録する機能があります。これを、MAツールやCRMと連携できるようにしておくと、
- 申込したが参加していない人
- 最後まで視聴した人
- 途中で離脱した人
といった区分を自動で作ることができます。ウェビナー 自動化の観点では、この区分ごとにフォロー メールを変えるのが重要です。
アンケートも自動で集計・連携する
当日アンケートも、「フォームを作ってURLをチャットに貼る」だけで終わらせず、回答結果をMAツールやスプレッドシートに自動連携しておきましょう。
後ほど詳しく触れますが、「満足度が高い」「導入時期が近い」「具体的な課題を書いてくれている」といった情報は、フォロー 仕組み化の優先度判断に直結します。
フォロー 仕組み化:メールと営業アクションを分けて設計する
ウェビナー 自動化の中でも最も成果に直結するのが、フォローの設計です。ここが「毎回なんとなく」で終わるか、「型に沿って効率よく」行うかで、商談数や受注数に大きな差が出ます。
フォロー メールは「3種類」を基本にする
最低限、次の3パターンは分けておきたいところです。
- 参加者向け:お礼+資料共有+関連コンテンツ案内
- 不参加者向け:アーカイブ視聴案内+次回開催のお知らせ
- 申込のみ(参加・不参加不明)向け:資料だけでも見ませんか?という軽い案内
これらをテンプレート化し、リマインド メールと同様に自動配信することで、「送ろうと思っていたが忙しくて送れなかった」という属人リスクを減らせます。
フォロー 仕組み化の第一歩として、まずはここまでをウェビナー 自動化の対象にするとよいでしょう。
「営業が動くべきリスト」を自動で作る
さらに一歩踏み込むと、アンケート結果や参加状況に応じて、「営業が個別フォローすべき人」のリストを自動生成することもできます。
- アンケートで「詳しい説明を聞きたい」にチェックした人
- 参加時間が長く、価格ページも見ている人
- 自社の既存顧客に近いプロフィールの会社
こうした条件に合致する人を、MAツールやスプレッドシート上で抽出し、営業チームに共有します。
ウェビナー 自動化とリードスコアリングを組み合わせれば、「スコアが高く、かつウェビナーの反応も良い人」から優先的にアプローチする、といった高度なフォロー 仕組み化も可能です。
現場での運用ポイント
- 営業と事前に「フォロー対象の条件」をすり合わせておく
- フォロー メールと電話・オンライン面談の役割分担を決めておく
- フォロー結果(商談化・失注理由など)を必ずシステムに戻す
30日で試すウェビナー 自動化PoCロードマップ
最後に、いきなり完璧を目指さず、「まずは30日でここまでやる」という現実的なPoCステップを紹介します。
1週目:対象ウェビナーと自動化対象範囲を決める
最初からすべてのウェビナーを対象にせず、「今月開催予定の1本」に絞るのがおすすめです。同時に、次のような観点で自動化の範囲を決めます。
- 必ずやりたい:リマインド メール3回の自動化
- できればやりたい:参加/不参加/未参加ごとのフォロー メール自動化
- 余裕があれば:アンケート結果に基づく営業フォローリスト自動生成
「どこまでできたら成功とみなすか」を、担当者と上長で共有しておきましょう。
2週目:フォーム・リスト・リマインド メールの設計
2週目では、実際のウェビナー 自動化設定に着手します。
- 申込フォームとリスト(またはMAツール)を連携させる
- 開催1週間前・前日・当日のリマインド メールの文面テンプレートを作る
- 申込日からの経過日数や開催日をトリガーに、自動配信のフローを設定する
この段階で、一度テスト申込を行い、リマインド メールが想定通りのタイミングで届くかを確認しておきます。
3週目:本番ウェビナーで実際に運用する
3週目には、本番ウェビナーで実際に自動化フローを動かします。
当日は、
- 参加/不参加のログが正しく取れているか
- アンケートフォームの回答が想定どおり蓄積されているか
を簡単に確認しておきましょう。問題があれば、手動で補うことも大切です。PoCの段階では、「100%自動」よりも「概ね自動で、重要なところだけ人が見る」くらいのバランスが現実的です。
4週目:フォロー 仕組み化の検証と振り返り
ウェビナー開催後の1〜2週間を使って、フォロー メールと営業アプローチを実行し、その結果を振り返ります。
- リマインド メール自動化により、参加率はどう変わったか
- フォロー メールの自動化で、送信漏れや対応漏れは減ったか
- 営業から見て、「追いやすいリスト」になっていたか
これらを踏まえ、「次回はここを改善する」「このフェーズはさらに自動化する」といった具体的な改善案を挙げていきます。
ウェビナー 自動化は、一度設定して終わりではなく、「現場の声を聞きながら少しずつ育てていく仕組み」です。
まとめ:ウェビナー 自動化は「一人の頑張り」を「会社の仕組み」に変える
本記事では、ウェビナー運営をテーマに、集客→リマインド→フォロー 仕組み化の考え方と具体的なステップを紹介しました。最後にポイントを整理します。
- ウェビナーは効果的な施策だが、放っておくと担当者の「手作業の塊」になりやすい
- まずはフォームとリストをつなぎ、リマインド メール3回分の自動配信から始めるのが現実的
- 参加・不参加・アンケート結果を自動で整理し、フォロー メールと営業アクションを分けて設計する
- ウェビナー 自動化の目的は、担当者を楽にするだけでなく、再現性のあるマーケ施策に昇華させること
- 30日間のPoCで、「ここまで自動化するとどれだけ楽になるか・成果が変わるか」を体感することが第一歩
一人の担当者のノウハウと努力に依存したウェビナー運営から、会社としての仕組みに変えていく。その過程で、集客・リマインド メール・フォロー 仕組み化のそれぞれを、少しずつ自動化していくことが重要です。
「次のウェビナーから、リマインドだけでも自動化してみる」──そんな小さな一歩から始めてみてください。
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